DNA 自動抽出機の説明会を開催しました

機器

 当センターに導入させて頂いた DNA 自動抽出機「Qiagen EZ2 Connect」について、メーカーによる導入時説明会を開催しました。Qiagen 担当者様、代理店担当者様、ありがとうございました。

 今後、琉球大学の共同利用機器申請を経て、研究基盤統括システムへの登録、予約カレンダーの設置へと進めていく予定です。 また、すぐに使いたいという方がおられましたら、個別に機器センタースタッフへとご連絡、ご相談頂ければと思います。 よろしくお願い致します。

 説明会のメモから、有用な情報を下記にまとめておきたいと思います(機器センター講師・佐藤):

・組織サンプルの適量は、10 mg から 40 mg /サンプル程度

・DNA Blood Kit を使用の場合、200 ul または 350 ul のスタート量を守り、サンプル量が足りない場合には、PBS buffer などで規定量にメスアップする

・DNA Blood Kit の 200 ul と 350 ulでは、キットの内容や、装置の動作プロトコルが異なるので、適切な方を選ぶよう注意。また、バフィーコートからの DNA 抽出には、EZ1&2 DNA Blood 350 µl Kit のみが対応している(EZ1&2 DNA Blood 200 µl Kit は使用できない)ので注意

・DNA Blood Kit でのバフィーコートからの DNA 抽出の場合、白血球数に上限があるので注意。5 x 10^6 cells(メモ)。公式マニュアルを参照すること

・サンプル組織の前処理でビーズ破砕を行う場合には、消泡剤が有用である場合がある。Qiagen 19088 Reagent DX を、1/1,000 量入れるのが目安

・試薬カードリッジは、使用前に軽く転倒混和して、チューブ下に沈んでいる磁気ビーズを混和する。その後、ベンチ上で軽くトントンと振動を与えて、溶液を下に落としてから機器にセットする

・必ず、カードリッジスタンド(試薬カードリッジをセットしたもの)(奥)→チューブスタンド(手前)の順番でセットする(逆に行うと、奥のスタンドが引っかかって浮いてしまうため)

・サンプル数が 24 個以下の場合: サンプルの並べ方は、バランスを取って左右対称に置き、真ん中寄りから外側へ向かう順番で配置する(アームの力の掛かり方の関係から)

・運転画面で、エタノール wash の選択が現れるが、通常は「実施なし」で良い場合がほとんど(実施する場合には、80 % EtOH 1,800 ul を 2 mL チューブに準備し、チューブスタンドの上から2番目のウェルにセット)

・Weekly のグリスアップメンテナンスは、数ヶ月おきや数ヶ月ぶりに使用する場合には、使用前に実施する。グリスは、メンテナンス用チップの内側に、薄く伸ばして付ける。チップ上端およびフィルターには付着させないようにする。プローブ(試薬カードリッジに穴を空ける金属棒) 6 本ごとに、グリスを付け直す。このグリスアップメンテナンスは、ラン実施後に必ず行う。ランを連続して行う場合には、最後のランのあとに実施

・行いたい実験に適した試薬キット・カードリッジや前処理方法については、Qiagen の電話サポート(下記)に問い合わせ可能

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